よく噛む犬のおやつ
2018/02/26
カミカミ、ガジガジするのが大好きな犬。「おやつ」を夢中で食べている愛犬の姿を見ると、こっちまで笑顔になりますよね。すると、『次はもっと長く楽しめるおやつをあげたい』と思ってしまいます。
おやつを噛む適切な時間は、犬によって異なります。
かたいおやつをあっという間に噛み砕いて食べてしまう犬の場合、瞬間的に歯に加わる力が大きくなるので、歯を破折するリスクがあります。
また、かたいおやつを長期的・継続的に噛み続けることで歯が摩耗してしまいます。一説によると10分以上毎日硬いものを噛み続けることは歯の健康によくないという見解があります。
おやつと一言で言っても、犬の食べ方はそれぞれ。口や歯の大きさ、あごの強さによって、噛む力やスピードは犬それぞれです。
食べるのに適切な硬さのおやつは個体によって異なります。良く噛んで食べるタイプの犬もいれば、ある程度の大きさになるとすぐに飲み込んでしまう犬もいます。
適切な硬さを見分けるポイントとしてはいろんな見解がありますが、「爪あとが残るほどの硬さのもの」や「犬の歯よりやわらかいもの」を選ぶのがよい。まずは愛犬の大きさや年齢、口腔内の状態などから、犬に合う硬さのおやつを見つけてあげましょう。特に身体が小さな犬やシニアの犬にはやわらかめのものを選んであげましょう。
また、大きさについてでは、
犬は飲み込める大きさのものであれば、どんなに硬くても丸呑みする傾向があります。そのため、小さくなった骨やひづめ、ガムなどを飲み込み、それが喉につまったり、なかなか消化できずに胃腸炎を起こしたりする事例も後を絶たないようです。愛犬がどのような食べ方をするタイプか把握し、それぞれに合った大きさのものを選びましょう。
飲み込むペースが早い犬の場合は途中で取り上げたり、おもちゃを活用して大きな塊を飲み込まないように工夫したりすることが大切。万が一のことを考えて目の届く範囲で食べさせるようにしましょう。
歯垢を除去したり歯石を予防したりする方法としてかたいおやつが推奨されることがあります。確かに生皮のおやつ(硬く圧縮していないもの)や一部のビスケットなどは、歯垢を除去する作用があるという報告もあります。また、最近では歯垢を絡め取るやわらかい布製のおもちゃも販売されております。ですが、安全面を考えると、歯石・歯肉炎予防としては、歯磨きがいちばん適切というのが獣医学の世界では今の主流の考え方らしいです。
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