お口の中にカビ?!口腔カンジダ症とは
こんにちは^^
今日は、口腔カンジダ症についてお話します。
口腔カンジダ症は、口腔内に存在する常在菌“カンジダ菌”という真菌(カビ)による口腔感染症です。
これは、約100種類あるカンジダに属する真菌のうち、カンジダ・アルビカンスという真菌(カビ)が起こすと言われています。
その病原性は弱く、健康な場合に発症することはあまりありません。
1.偽膜性カンジダ症
•口の中の頬・舌・唇に点状や線状、斑紋状の白色の苔(コケ)のようなものが現れる
•痛みは殆どない
•苔(コケ)の部分をガーゼなどで拭うようにすると剥がれ、剥がれた後の粘膜面に発赤やびらんが見られ、放置すると口全体に広がる
2.萎縮性カンジダ症
•白い苔(コケ)のようなものは認められず、粘膜が赤くなる
•舌乳頭が萎縮することにより味覚障害が起こる
•義歯の下の粘膜に発生することが多く、義歯性口内炎とも呼ばれる
•口腔内に触れたり、お茶など熱いものを飲んだりするときなどヒリヒリとした痛みが強くなる
このように口腔カンジダ症にも種類があり、それぞれ症状が異なります。
口腔カンジダ症は“カンジダ菌が原因”です。
しかし、健康な時はカンジダ症を発症しないのです。
口腔常在菌であるカンジダ菌は、普段は他の菌とのバランスを保って増殖しないようになっています。
しかし、免疫力が低下するなど体が菌に感染し易い状態になったり、常在菌間のバランスが崩れたりする
(=菌交代現象:抗菌薬を使用した場合に他の常在菌が減少し、抗菌薬が効かないカンジダ菌が生き残ってしまう)と異常に増殖し、
病原性を示すようになります。こうして発症するのが「口腔カンジダ症」です。
また、このようにして起こる感染症を「日和見感染症」(=免疫力が低下したときにかかる 、様々な感染症のこと)と言います。
口腔内環境が悪化し、カンジダ菌が増加しやすくなることもあります。
日頃から清潔に保つよう気を付けましょう。
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